「人生最後のご馳走」という本を読みました。
緩和病棟のホスピスのお話です。
ホスピスは患者さんのリクエストできる食事があります。リクエスト食で何を食べたいのか、想いと共に書かれている内容の本でした。
“他の病棟にはない
穏やかな静寂
食べたくても食べられない
辛くて苦しくて死にたくなる“
私が以前、病院で働いていた頃を思い出しました。
入院患者さんが『食事を残すのが勿体無い。食べたくても食べれへんから減らして。』と仰いましたが、「体格や疾病に合わせた食事なので減らせません。」と言いました。
毎食の食事で食事を残すことで気分が悪いなら、消化吸収に影響します。
もっと気持ちに寄り添えたのではないかと、とても胸が苦しく辛くなりました。
ほかに素晴らしい思い出が綴られています。
”家族みんなが大好きな天ぷら”
”昔懐かしのハイカラ洋食”
”故郷の海を思い出す鮨”
など
「食べられない」けれど、気持ちで「食べる」。
楽しい思い出を感じることができる。
食事は栄養補給だけではないなと、改めて感じました。
2016.12.06の記事を加筆修正しています。
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