幸せは「数字」ではなく「気持ち」
- たかはま食堂
- 18 時間前
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「私たち、何年もこうして集まって食事をしているのよ。これが毎月の楽しみでね。」
先日、お客様が嬉しそうに話してくださいました。
「おいしいね」「元気してた?」と笑い合いながら、楽しそうに召し上がる姿が素敵でした。
その光景を見ながら、「やっぱり食事は“気持ち”が大切だな」と改めて思いました。
今でこそ、わたしは「楽しい食卓づくりの専門家」として活動していますが、以前は全く違いました。
管理栄養士として病院や高齢者施設で10年間働いていました。
献立を作り、カロリーを計算し、検査値などの“数字”で栄養管理していました。
患者さんは未来の健康のために、何十年も食事制限をされていました。
でも、どれだけ栄養バランスのいい食事を提供しても、数値が良くならない方がいらっしゃいます。
「食事は本当に人の役に立っているのだろうか?」
正解がわからず、悩む日々が続きました。
きっかけは、仕事に悩んでいた頃に訪れたフィリピンでの出来事でした。
ある家族の夕食に招かれたとき、家族が揃って、笑い、語り合い、心から楽しそうに食べていました。
そのとき、思い出しました。
3世代で囲んだ、小さい頃の食卓が楽しかったんです。
おじいちゃんが畑で作った野菜、お父さんが釣ってきた魚で、お母さんが料理をしていました。
その時間が、毎日お祝いのように楽しみでした。
また、高齢者施設で出会った認知症の方も思い出しました。
食事で昔を思い出し、パッと表情が明るくなり笑っていました。
「食事は、何を食べるかじゃない。誰と、どんな気持ちで食べるかだ」
人が元気になれるのは、数字で管理されたときではなく、心が満たされたときだと気づきました。
その想いを形にしたくて、祖母の古民家を改装し、食堂をオープンしました。
朝から料理をし、そうじをして、花を生け、今の時期はみそを仕込みます。
食べものは、体の栄養になるだけではありません。
「楽しんで生きるためのエネルギー」です。
おじいちゃんやおばあちゃんが昔を思い出して幸せになり、その楽しい食卓が子供たちへと引き継がれていきます。
すべては、「大切な人と囲む食卓が、楽しくなりますように」という願いのためです。
講座も食堂も、根っこは同じです。
料理の技術だけではなく、心から食卓を楽しむためのコツをお伝えしています。
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