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幸せは「数字」ではなく「気持ち」

  • たかはま食堂
  • 6月4日
  • 読了時間: 2分

「私たち、何年もこうして集まって食事をしているのよ。これが毎月の楽しみでね。」



先日、お客様が嬉しそうに話してくださいました。



「おいしいね」「元気してた?」と笑い合いながら、楽しそうに召し上がる姿が素敵でした。



その光景を見ながら、「やっぱり食事は“気持ち”が大切だな」と改めて思いました。



今でこそ、わたしは「楽しい食卓づくりの専門家」として活動していますが、以前は全く違いました。



管理栄養士として病院や高齢者施設で10年間働いていました。



献立を作り、カロリーを計算し、検査値などの“数字”で栄養管理していました。



患者さんは未来の健康のために、何十年も食事制限をされていました。



でも、どれだけ栄養バランスのいい食事を提供しても、数値が良くならない方がいらっしゃいます。



「食事は本当に人の役に立っているのだろうか?」



正解がわからず、悩む日々が続きました。



きっかけは、仕事に悩んでいた頃に訪れたフィリピンでの出来事でした。



ある家族の夕食に招かれたとき、家族が揃って、笑い、語り合い、心から楽しそうに食べていました。



そのとき、思い出しました。



3世代で囲んだ、小さい頃の食卓が楽しかったんです。



おじいちゃんが畑で作った野菜、お父さんが釣ってきた魚で、お母さんが料理をしていました。



その時間が、毎日お祝いのように楽しみでした。



また、高齢者施設で出会った認知症の方も思い出しました。



食事で昔を思い出し、パッと表情が明るくなり笑っていました。



「食事は、何を食べるかじゃない。誰と、どんな気持ちで食べるかだ」



人が元気になれるのは、数字で管理されたときではなく、心が満たされたときだと気づきました。



その想いを形にしたくて、祖母の古民家を改装し、食堂をオープンしました。



朝から料理をし、そうじをして、花を生け、今の時期はみそを仕込みます。



食べものは、体の栄養になるだけではありません。



「楽しんで生きるためのエネルギー」です。



おじいちゃんやおばあちゃんが昔を思い出して幸せになり、その楽しい食卓が子供たちへと引き継がれていきます。



すべては、「大切な人と囲む食卓が、楽しくなりますように」という願いのためです。



講座も食堂も、根っこは同じです。



料理の技術だけではなく、心から食卓を楽しむためのコツをお伝えしています。

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